オウンドメディアの立ち上げは一人だと大変?必要な工程を解説
「オウンドメディアを立ち上げたいけれど、何から手をつければいいか分からない」——そう感じている担当者は少なくありません。
特に、一人で担当を任され、右も左も分からないまま準備を進めようとすると、途中で手が止まってしまうケースが多く見られます。
「とりあえず記事を書き始めればいい」と思われがちですが、実際には戦略設計から公開準備まで、いくつもの工程を踏む必要があります。
本記事では、オウンドメディア立ち上げに必要な工程と、一人で進めようとしたときに起きやすいこと、スムーズに立ち上げるためのポイントまで解説します。
オウンドメディア立ち上げに必要な工程

オウンドメディアの立ち上げには、大きく分けて3つの工程があります。それぞれに専門的な判断が求められるため、想像以上に工数がかかります。一つひとつを順番に見ていきましょう。
戦略設計(目的・ターゲット設定)
誰に、何を、なぜ届けるのかを整理する工程です。ここが立ち上げの土台になるため、時間をかけて検討する必要があります。
この段階を丁寧に行うかどうかで、その後の記事の方向性やサイト全体の構成が大きく変わってきます。急ぎたい気持ちがあっても、ここだけは省略しない方がよい工程です。
競合の調査や、狙うべきキーワードの選定もこの段階で行います。マーケティングの知識がないまま進めると、方向性が定まらないまま次の工程に進んでしまいがちです。
サイト構築(デザイン・コーディング)

戦略設計をもとに、実際のサイトを形にしていく工程です。デザインやコーディングの専門知識が必要になるため、多くの場合は制作会社への依頼を検討することになります。
この段階で、記事を投稿・更新しやすいCMSの仕組みを整えておくかどうかも重要です。公開後の運用しやすさは、構築段階での設計次第で大きく変わります。
デザインにこだわりすぎて構築段階だけで予算や時間を使い切ってしまうと、肝心のコンテンツ制作に十分なリソースを回せなくなるため、バランスを意識した進め方が求められます。
コンテンツ制作・公開準備
公開前に、最初の記事をいくつか用意しておく必要があります。記事の企画・執筆・校正には、SEOやライティングの知識も求められます。
「公開してから記事を増やせばいい」と考えがちですが、最初にある程度の記事数が揃っていないと、訪問者が「動いているメディアだ」と感じにくく、信頼を得るまでに時間がかかってしまいます。
一人で立ち上げようとすると起きること

担当者一人にすべてを任せてしまうと、いくつかの問題が起きやすくなります。実際に立ち上げの相談で聞かれることが多い、代表的な3つのパターンを紹介します。
専門知識が足りず判断に迷う
戦略設計・デザイン・SEO・ライティングと、必要な専門知識は多岐にわたります。一人ですべてを判断するのは難しく、迷っているうちに時間だけが過ぎてしまうことがあります。
特にSEOのように専門用語が多い分野は、独学で学ぼうとすると情報量の多さに圧倒されてしまいがちです。何を優先して学べばいいのかも分からないまま、時間だけが過ぎていくケースも見られます。
断片的な知識だけで判断を重ねてしまうと、後から「本当はこうすべきだった」と気づいて手戻りが発生することもあります。専門知識は、体系的に理解しているかどうかで判断の精度が大きく変わってきます。
作業量が多く途中で挫折する
他の業務と兼務しながら立ち上げを進めるケースがほとんどです。公開前の準備だけで力尽きてしまうと、公開後の運用まで手が回らなくなってしまいます。
本業の合間を縫って作業を進めていると、まとまった時間が取れず、少しずつしか進まないことにストレスを感じてしまう方も多く見られます。
公開日を決めずになんとなく進めていると、優先順位が下がり続け、いつまでも「そのうちやる」タスクのままになってしまうことも少なくありません。

客観的な視点が欠けて独りよがりになる
一人で考え続けていると、自社視点の内容に偏りやすくなります。読み手が本当に知りたい情報とズレたまま公開してしまい、後から作り直しが必要になることもあります。
社内では当たり前だと思っている情報も、外部の読み手にとっては伝わりにくいことがあります。第三者の視点を挟むことで、こうしたズレに早い段階で気づきやすくなります。
特に専門性の高い業界ほど、業界内では常識でも、一般の読み手には説明が必要な用語や前提が多くなります。この感覚のズレに一人で気づくのは、想像以上に難しいものです。
スムーズに立ち上げるためのポイント

ここまでの課題を踏まえたうえで、実際にスムーズに立ち上げるためのポイントを3つ紹介します。
早い段階で専門家に相談する
すべてを一人で抱え込む前に、戦略設計の段階から専門家に相談することで、遠回りせずに立ち上げられる可能性が高まります。
特に、他社の運用実績をもとにしたノウハウを持つ専門家であれば、自社だけでは気づきにくい落とし穴を事前に避けられることも多くあります。すべてを依頼する必要はなく、迷いやすい部分だけでも相談してみる価値があります。
完璧を目指さずスモールスタートする
最初から全ての機能や大量の記事を揃えようとすると、公開が先延ばしになってしまいます。まずは最低限の形で公開し、運用しながら改善していく方が現実的です。
完璧な状態を目指して社内調整に時間をかけるより、公開してから得られる実際の反応をもとに改善を重ねる方が、結果的に早く成果に近づけることも少なくありません。
役割分担を明確にする
社内で担当する部分と、外部に任せる部分をあらかじめ分けておくことで、担当者一人にすべての負担が集中する状況を避けられます。
例えば、戦略設計と構築は専門家に依頼し、公開後の記事更新や写真素材の準備は社内で行う、といった分担であれば、無理なく継続できる体制を作りやすくなります。
立ち上げにかかる期間の目安

戦略設計からサイト構築、最初の記事公開までを含めると、一般的には2〜4ヶ月程度の期間を見込んでおくと安心です。
この期間には、社内での承認プロセスや、素材の準備にかかる時間も含まれます。想定より時間がかかりやすい工程を事前に把握しておくことで、スケジュールの見通しが立てやすくなります。
一人で進めようとすると、この期間が半年、1年と延びてしまうことも珍しくありません。先延ばしにするほど公開への意欲が薄れやすいため、計画的に進めることが大切です。
外部に依頼するという選択肢

ここまで見てきたように、オウンドメディアの立ち上げには複数の専門知識と、まとまった作業量が必要になります。すべてを自社だけで完結させようとすると、担当者の負担は想像以上に大きくなります。
制作会社に依頼することで、専門知識を持つ第三者の視点を取り入れながら立ち上げを進められます。自社では気づきにくい課題も、客観的な視点から指摘してもらえるのは大きな利点です。
すべてを依頼する必要はなく、戦略設計だけ、構築だけといった部分的な依頼も可能です。自社のリソースと相談しながら、無理のない体制を組んでいくとよいでしょう。
大切なのは、「一人で全部やらなければならない」という思い込みを一度手放してみることです。適切なタイミングで外部の力を借りることは、決して手を抜くことではなく、むしろ成果への近道になります。
Cross Talk:オウンドメディア立ち上げの相談で感じること
出利葉(代表)
立ち上げの相談で多いのは「一人で担当することになったけど、何から始めればいいか分からない」というもの。
正直、戦略設計からコンテンツ制作まで一人でこなすのは、専業でも大変な作業量。早めに相談してもらえれば、それだけ遠回りを防げる。一人で抱え込まずに、まず現状を話してもらうところから始めればいい。
相原(現場)
はい。現場でも、公開直前まで一人で頑張っていた方が、途中で燃え尽きてしまうケースを見てきました。
全部を自分でやろうとせず、早い段階で相談してもらえると、進め方自体もかなり変わってきます。無理をして体調を崩してしまう方もいるので、そこは特に心配になります。
出利葉(代表)
うちも最初は自社INSPIREを手探りで立ち上げたけど、戦略設計にどれだけ時間をかけるかで、その後の進めやすさが全然違うと実感している。
だからこそ、最初の段階で客観的な視点を入れることを勧めているよ。自分たちだけで考えていると、どうしても視野が狭くなりがちだから。
相原(現場)
完璧な状態を目指して公開が遅れるより、まず小さく始めて改善していく方が、結果的に早く成果につながることも多いです。
公開してからが本当のスタートなので、そこまでの負担はできるだけ減らしておきたいですね。準備段階で疲れ切ってしまうのが一番もったいないと思います。
よくある質問
Q. オウンドメディアは一人でも立ち上げられますか?
不可能ではありませんが、戦略設計・デザイン・SEO・ライティングなど多岐にわたる専門知識が必要になるため、一人ですべてを担うのは大きな負担になります。少なくとも戦略設計の段階では、専門家の視点を取り入れることをおすすめします。
Q. 立ち上げにはどれくらいの期間がかかりますか?
戦略設計からサイト構築、最初の記事公開までを含めると、一般的には2〜4ヶ月程度が目安です。一人で進めようとすると、承認プロセスや素材準備に時間がかかり、この期間がさらに延びてしまうケースも多く見られます。
Q. 何から準備を始めればいいですか?
まずは「誰に何を届けたいか」という目的とターゲットの整理から始めます。ここが曖昧なまま構築やコンテンツ制作に進んでしまうと、後から方向性を修正する手間が増えてしまいます。
Q. 立ち上げの一部だけ外部に依頼することはできますか?
はい、可能です。戦略設計だけ、構築だけといった部分的な依頼にも対応している制作会社は多くあります。自社で対応できる範囲と依頼したい範囲を整理したうえで相談すると、無理のない体制を組みやすくなります。
オウンドメディアの立ち上げをご検討の方へ
LIHでは、戦略設計から構築、コンテンツ制作、公開後の運用までを一貫して承っています。自社での運用実績をもとにしたノウハウで、立ち上げの負担を軽くするサポートをいたします。まずはお気軽にご相談ください。